ペルシャ美術

キリム Kilim

キリムは、パイルのない平織りで、文様に応じて折り返す綴織りという技法が使われていて、絨毯織りより古い起源を持っています。
キリムは、軽量かつしなやかで保温性、耐久性に優れ、移動を続ける遊牧民の生活必需品として、敷物、壁掛け、テント内の仕切り、カバー、運搬や保存の袋、鞍袋などとして、幅広く利用されてきました。
羊の群れと共に生きる遊牧民にとって、羊毛は重要な繊維であり、重要な生活の糧であり、天からの恵みそのものなのです。
悠久の時を越え受け継がれてきた遊牧民の知恵の結晶とも言えるキリムは、色に乏しく単調で過酷な砂漠での暮らしに、彩りや楽しさや安らぎを与えてくれるオアシスのような空間作りに欠かせない、大切なインテリアでもあるのです。

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